AI面接の導入は、「面接の数をこなす作業」をAIに任せ、「選ぶ」「説明する」は人が持つ形にすれば、中小企業でも検討する価値があります。一方で、候補者の約半数はAI面接を示されると受験意欲が下がると答えており、評価項目・人が見る場面・候補者への説明・データの扱いを決めないまま入れると、応募が減ったり、公正な採用選考から外れたりするおそれがあります。

この記事では、AI面接とは何か(2つの種類)、大手の導入の状況、メリットと限界、候補者の受け止め、守るべき法律とガイドラインを順に整理し、最後に導入の手順とチェックリスト、評価項目を作るためのプロンプトをそのまま使える形でまとめます。

AI面接とは?録画の自動評価型と対話型AI面接官の2種類

AI面接とは、面接の質問・記録・評価の一部をAIが受け持つ選考の方法のことです。いま使われているものは、大きく「録画の自動評価型」と「対話型AI面接官」の2種類に分かれます。どちらの型でも、AIが出すのは点数や要約といった判断の材料で、合否を決めるのは人という使い方が基本です。

AI面接の2種類の流れ。録画の自動評価型は、決まった質問、候補者が録画で回答、AIが内容を分析、人が判断の順。対話型AI面接官は、AIが質問、答えに応じて深掘り、記録と評価のレポート、人が判断の順
図 1: AI面接の2つの種類。どちらも最後に合否を決めるのは人

録画の自動評価型

企業が決めた質問に、候補者が好きな時間に録画で答え、その録画をAIが分析する方法です。経団連の報告書で紹介されたJCBの事例では、録画面接の発言内容から、主体性や状況適応力などの行動特性をAIが5段階で判定しています。表情などの外見や個人の属性ではなく、発言の論理性や内容を見る設計で、総合スコアは参考とし、最終的な合否は採用担当者が決めています[2]。

対話型AI面接官

AIのアバターや音声が面接官の役をして、候補者の答えに応じて「具体的には?」と深掘りしながら進める方法です。博報堂DYグループのHakuhodo DY ONEは、2027年新卒採用の選考にAIアバターによる面接を入れると2025年12月に発表しました。同社も「最終決定は人がおこなう仕組みを担保」し、AIと面接官のハイブリッドで評価するとしています[3]。

録画の自動評価型と対話型AI面接官の違い
項目録画の自動評価型対話型AI面接官
候補者がすること決まった質問に録画で答えるAIと会話しながら答える
深掘り基本はしない(質問は固定)答えに応じて追加の質問をする
向いている場面応募が多い一次選考、インターンの選考一次〜二次面接、経験やエピソードを聞きたいとき
企業が決めること質問・評価項目・合否の基準質問の方針・深掘りの範囲・評価項目・合否の基準
注意一方的で、候補者は「伝わったか」が分かりにくいAIの質問が評価に関係のない話題に流れないか確かめる
構造化面接
全員に同じ質問を同じ順で聞き、決めた基準で評価する面接のこと。AI面接は、この「同じ条件で聞く」部分を機械で揃える仕組みともいえる。
自動化バイアス
機械やAIの出した結果を、人が深く考えずに信じてしまう傾向のこと。AI面接の点数をそのまま合否にしてしまう原因になる。

AI面接を導入する企業は増えている?大手の事例と導入の状況

AI面接を含め、採用にAIを使う企業は増えていますが、多くは面接の「代わり」ではなく「補助」として使っています。リクルートマネジメントソリューションズが2026年2月に人事担当者779名に聞いた調査では、採用プロセスでいずれかのAI施策を実施している企業は約4割、各項目の導入率は約2割程度でした[8]。

経団連が2026年4月にまとめた報告書では、75社への調査のうち、人事部門でAIを使う業務は「採用」(25社)が最多でした。その25社の使い道を見ると、応募者のスクリーニングと面接サポート(評価の補助・文字起こしなど)が多く、面接そのものをAIが行う「バーチャル面接」は4社にとどまります[2]。

応募者スクリーニング 15社 面接サポート 13社 求人票作成サポート 6社 バーチャル面接 4社 面接予約・チャットボット 3社 その他 3社 採用でAI等を活用する25社(複数回答)。経団連調査 n=75社
図 2: 採用でのAIの使い道は、面接の「代わり」より「補助」が多い(出典: 経団連「HR部門における AI等の活用に関する報告書」2026[2])
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採用でのAIの使い道社数
応募者スクリーニング(エントリーシート・動画解析等)15
面接サポート(評価補助、文字起こし等)13
求人票作成サポート6
バーチャル面接4
面接予約・候補者対応チャットボット3
その他3

検索の動きを見ると、2026年は大手企業の名前と「AI面接」を組み合わせた言葉が急に増えました。大手が選考に入れたことで、求職者も企業側も関心を持ち始めた段階です。中小企業にとっては、候補者がAI面接に慣れ始めた一方で、使い方の作法はまだ固まっていない時期といえます。

導入した企業の事例から分かること

JCBは、2026年卒の採用から人事部以外の社員による面接をやめ、録画面接とAIの評価に切り替えました。現場の社員が面接に使っていた約900時間を減らし、減らした時間で、OB・OGを交えた新しいプログラムを企画するなど、会社を知ってもらう活動に回しています[2]。

注目したいのは導入の前後です。同社は導入前に、インターンシップ参加者の協力を得てAIの選考結果と社員の面接の結果を比べ、大きな差がないことを確かめてから導入しました。導入後もAIの判定に偏りがないかを定期的に確かめ、候補者向けには動画選考の受け方を説明する動画を公式YouTubeで公開しています[2]。

AI面接のメリットとデメリット(限界)

AI面接のメリットは、日程調整なしで多くの候補者に同じ条件で会え、面接官の時間を減らせることです。デメリットは、候補者の抵抗感と、評価の根拠を人が説明しきれないおそれがあることです。どちらが大きいかは、応募の数と、どの段階に入れるかで変わります。

メリット

  • 候補者が時間と場所を選んで受けられる(地方・在職中の人も受けやすい)
  • 全員に同じ質問をするので、面接官ごとのばらつきが減る
  • 一次面接の時間と日程調整の手間が減り、その時間を説明会や面談に回せる
  • 文字起こし・要約が残り、あとから複数人で確かめやすい

デメリット・限界

  • 人に評価してほしい候補者は受験意欲が下がり、応募や辞退に響く
  • 評価項目の作り方しだいで、仕事に関係のない差が点数に出るおそれ
  • 点数の理由を候補者に説明しにくい(ツールによっては中身が見えない)
  • 会社の魅力を伝える場が減り、「選ばれる側」としての面接の役目が弱まる

応募が月に数件の職種では、AI面接で浮く時間はわずかです。その場合は、AI面接より面接の文字起こしや評価メモの整理など「面接サポート」から始めるほうが、候補者の体験を変えずに負担を減らせます。逆に、新卒や大量採用の職種で一次面接の日程調整が回らないなら、録画の自動評価型が候補になります。

候補者はAI面接をどう受け止めているか

結論から言うと、候補者の約半数は、AI面接を示されると受験意欲が下がると答えています。マイナビが2027年卒の大学生・大学院生1,258名に2026年4月に聞いた調査では、AI面接を受けたことがある学生は28.2%でした。そのうえで、企業からAI面接を示されたときの受験意欲は、「どちらかと言えば下がる」と「下がる」の合計が51.1%、「変わらない」が42.1%でした[1]。

AI面接を示されたときの受験意欲 下がる(計) 51.1% 変わらない 42.1% 受験意欲が下がる理由(主なもの) 人に評価してほしい 55.2% AIに判断されたくない 50.9% 2027年卒の大学生・大学院生 n=1,258(2026年4月調査)
図 3: AI面接を示されると約半数が受験意欲を下げ、理由は「人に評価してほしい」「AIに判断されたくない」(出典: マイナビ 2027年卒 大学生キャリア意向調査4月[1])
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項目割合
受験意欲が下がる(「どちらかと言えば下がる」+「下がる」)51.1%
受験意欲は変わらない42.1%
下がる理由: 人に評価してほしいから55.2%
下がる理由: AI(機械)に判断されたくないから50.9%
参考: AI面接を受けたことがある28.2%

一方で、受験意欲が高まる理由としては「緊張しなさそうだから」が50.6%で最多でした[1]。つまり候補者が嫌がっているのはAIそのものより、「機械だけで決められること」と「人に見てもらえないこと」です。導入するなら、次の3つを候補者に伝えると不安を和らげられます。

  • AIの結果は参考で、録画や記録は人が見て合否を決めること
  • 何を評価するのか(評価項目)と、評価しないこと(外見・話し方の癖・属性など)
  • 録画やデータを何に使い、いつまで保存し、いつ消すか

AI面接の導入で守るべき法律とガイドラインの注意点

AI面接を使っても、守るべきことは人の面接と同じで、仕事に必要な適性・能力だけで選ぶことと、候補者の個人情報を目的の範囲で扱うことです。AIを使う分、データの量が増え、評価の中身が見えにくくなるので、確かめることが増えます。ここでは主なものを挙げますが、個別の判断は社会保険労務士や弁護士に相談してください。

公正な採用選考(厚生労働省)

厚生労働省は、採用選考を「応募者の基本的人権を尊重すること」と「応募者の適性・能力に基づいた基準により行うこと」を基本としています。本籍地や家族のことなど本人に責任のない事項や、宗教・支持政党など本来自由であるべき事項は、採否に影響させるべきではないとしています[5]。AIの質問や評価項目にも、この考え方がそのまま当てはまります。対話型のAIが深掘りの中でこうした話題に触れないか、導入前に試して確かめましょう。

職業安定法 第5条の5(求職者の個人情報)

職業安定法は、求人者が求職者の個人情報を集めるときは、業務の目的の達成に必要な範囲で、目的を明らかにして集め、その目的の範囲で保管・使用しなければならないと定めています[6]。厚生労働省は、社会的差別の原因となるおそれのある個人情報は原則として集めてはならないとしています[5]。録画の映像や音声は情報量が多いので、何のために録り、何を評価に使うのかを先に決めて候補者に示すことが大切です。

個人情報保護法

個人情報保護法は、利用目的をできる限り特定すること(第17条)、要配慮個人情報は原則としてあらかじめ本人の同意を得て取得すること(第20条第2項)、取得するときに利用目的を通知・公表し、本人から直接書面などで取得するときは明示すること(第21条)を定めています[7]。AI面接のサービスに録画を預けるときは、ベンダーがデータを保存・二次利用(AIの学習など)するかを契約の前に確かめます。経団連の報告書も、要配慮個人情報をAIに入力しないこと、データの保存・二次利用の有無を事前に確認することを挙げています[2]。

AI事業者ガイドライン(総務省・経済産業省)

総務省と経済産業省の「AI事業者ガイドライン」は、AIを使う事業者にも向けた指針です。人種・性別・国籍・年齢・政治的信念・宗教などを理由とした不当な偏見や差別をなくすよう努めること、AIに単独で判断させず、適切なタイミングで人間の判断を介在させる利用を検討することを挙げています。その際、人の判断がAIの結果に引きずられないよう(自動化バイアス)対策を取るべきだとしています[4]。

注意

法律やガイドラインの当てはめは、会社の状況・使うサービス・データの扱いで変わります。ここに書いたのは確かめる点の整理で、法的な判断ではありません。導入の前に、社会保険労務士・弁護士に相談してください。

AI面接の導入手順7ステップとチェックリスト

AI面接の導入は、ツールを選ぶ前に「何を評価し、どこで人が見るか」を社内で決めるところから始めます。ツールを先に選ぶと、評価項目がツールの標準設定に引きずられ、自社の仕事に合わない基準で候補者を選ぶことになりかねません。

  1. 入れる段階と目的を1つに決める

    「新卒の一次面接の日程調整をなくす」など、どの段階の何を減らしたいのかを1文にします。応募が少ない職種は、面接サポート(文字起こし・要約)から始めます。

  2. 評価項目と基準を、仕事の中身から決める

    入社後に活躍している人の行動から、3〜5個の評価項目と、それぞれの「よい答え」の例を書きます。下のプロンプトで下書きを作り、現場の上司と確かめます。

  3. 聞いてはいけないことを点検する

    質問と深掘りの方針に、本籍・家族・思想信条など、適性・能力に関係のない事項が入らないかを確かめます。

  4. データの扱いを決め、ベンダーに確かめる

    録画の利用目的・保存期間・消し方、ベンダーの保存と二次利用の有無、海外のサーバに置くかを確かめ、契約に書きます。

  5. 人が見る場面を決める

    AIの点数だけで不合格にしない。たとえば「点数が基準に届かない人も、録画を人が見てから決める」と運用のルールに書きます。

  6. 社員や内定者で試し、人の評価と比べる

    社員や内定者に受けてもらい、AIの評価と面接官の評価を比べます。大きくずれる項目があれば、質問か基準を直します。

  7. 候補者に説明し、始めたあとも偏りを確かめる

    募集要項と案内メールで、AIを使うこと・評価すること・データの扱い・問い合わせ先を伝えます。始めたあとは、数か月ごとに点数の分布と選考の通過率を確かめます。

AIと人の役割分担の図。AIに任せてよいことは、同じ質問を全員に同じ条件で聞く、文字起こしと要約、評価項目ごとの点数と根拠の案、深掘りの質問の候補。人が確かめ決めることは、評価項目と基準を決める、合否と不合格の判断、点数の偏りを定期的に確かめる、候補者への説明と問い合わせ対応
図 4: AIは判断の材料を出し、決めることと説明することは人が持つ

導入前のチェックリスト(コピーして使えます)

【目的と範囲】
□ AI面接を入れる段階(一次面接など)と、減らしたい手間を1文で書いた
□ 応募の数から見て、AI面接で浮く時間を見積もった

【評価】
□ 評価項目(3〜5個)は、入社後の仕事の行動から作った
□ 項目ごとに「よい答え」「足りない答え」の例を書いた
□ 外見・声・話し方の癖・属性を評価に使わない設定・運用になっている
□ 質問と深掘りに、本籍・家族・思想信条など適性に関係のない話題が出ない

【人の判断】
□ AIの点数だけで不合格にしないルールを書いた
□ 録画や記録を人が見る場面と、担当者を決めた
□ 社員・内定者で試し、AIと面接官の評価を比べた

【データ】
□ 録画・音声の利用目的、保存期間、消し方を決めた
□ ベンダーの保存・二次利用(AIの学習など)の有無を確かめ、契約に書いた
□ 要配慮個人情報を集めない・AIに入れない

【候補者への説明】
□ AIを使うこと、評価すること、データの扱いを募集要項と案内で伝える
□ 問い合わせ先と、受けにくい人への別の方法(人の面接など)を用意した

【始めたあと】
□ 数か月ごとに、点数の分布と通過率に不合理な差がないかを確かめる
□ 社会保険労務士・弁護士に、運用のルールを見てもらった

評価項目を作るプロンプト(ChatGPT・Claudeなどで)

評価項目の下書きは、生成AIに作らせると速く進みます。候補者の個人情報は入れず、仕事の中身だけを渡してください。出てきた案は、そのまま使わずに現場の上司と確かめます。

あなたは採用面接の設計を手伝う人事の専門家です。
次の職種の一次面接で使う評価項目を作ってください。

# 職種と仕事の中身
- 職種: 【例: 法人営業(既存顧客の担当)】
- 入社1年目にする仕事: 【例: 既存顧客への定期訪問、見積もり作成、社内の技術担当との調整】
- 活躍している人に共通する行動: 【例: 顧客の困りごとを聞き出してから提案する、約束の期日を守る】

# 作ってほしいもの
1. 評価項目を3〜5個(仕事の行動に結びつくものだけ)
2. 項目ごとに、行動を聞き出す質問を1つと、深掘りの質問を2つ
3. 項目ごとに、5段階の評価の基準(1・3・5の答えの例)

# 守ること
- 本籍・家族・思想信条・宗教・支持政党・性別・年齢・国籍・健康状態など、
  仕事の適性・能力に関係のないことは、質問にも評価にも入れない
- 外見・声の大きさ・話し方の癖は評価しない
- 「コミュニケーション能力」のようなあいまいな言葉は、具体的な行動に言い換える

作った質問を点検するときは、次のプロンプトも使えます。

次の面接の質問と深掘りの方針を点検してください。
厚生労働省の「公正な採用選考」の考え方に照らして、
1. 適性・能力に関係のない事項(本籍・家族・住まい・思想信条など)に触れるおそれがある質問
2. 答え方によっては、属性(性別・年齢・国籍・障害など)が分かってしまう質問
3. あいまいで、評価する人によって点数がぶれそうな基準
を挙げ、それぞれ言い換えの案を出してください。
最終的な判断は人が行うので、迷うものは「要確認」としてください。

# 質問と基準
【ここに質問と評価の基準を貼る】

AIに任せず人が確かめるべき5つのところ

AI面接を入れても、人が確かめるべきなのは「基準」「境目」「偏り」「説明」「例外」の5つです。経団連の報告書も、採用など影響の大きい判断ではAIの結果だけで不利益な処遇を決めないこと、AIの出力を属性別に定期的に確かめることを挙げています[2]。

人が確かめるところと、そのやり方
確かめるところなぜ人が要るかやり方の例
基準評価項目が仕事に合っているかはAIに分からない年1回、入社後に活躍している人の行動と見比べて直す
境目点数が基準の前後の人ほど、AIの誤差で結果が変わる境目の前後の人は、録画を人が必ず見る
偏り特定の属性で点数が低く出ていても、AIは自分で気づかない数か月ごとに、点数と通過率の分布を確かめる
説明候補者や社内に、なぜその結果かを説明するのは人の役目評価項目と根拠を、言葉で説明できる形で残す
例外機材・通信の不具合、障害などで受けにくい人がいる人の面接など別の受け方を用意し、案内に書く

人が確かめるときは、AIの点数を先に見ないで録画を見る、複数人で見るなど、点数に引きずられない工夫も入れておきます。AI事業者ガイドラインがいう自動化バイアスへの対策です[4]。

AI面接の前に「動画で会社を知ってもらう」と不安と辞退を減らせる理由

AI面接を入れるなら、その前に、会社と人を動画で知ってもらう場を用意するのが効果的です。候補者がAI面接を嫌がる理由は「人に評価してほしい」「機械に判断されたくない」でした[1]。選考がAIになるほど、候補者は「この会社の人の顔が見えない」と感じやすくなります。

JCBも、AI面接で浮いた時間を、OB・OGを交えたプログラムなど、社風や社員の人柄を伝える活動に回し、選考の受け方を動画で案内しています[2]。「選ぶ」をAIで効率化したぶん、「知ってもらう」に手間をかけるという組み合わせです。中小企業でも、次のような動画を募集ページや案内メールに置くことはすぐにできます。

  • AI面接の流れと、評価すること・しないことを、採用担当が自分の言葉で説明する1分の動画
  • 一緒に働く社員が、仕事の中身や大変なことを話す社員インタビュー(台本と質問リストは採用動画の作り方に載せています)
  • 「残業は?」「研修は?」など、候補者がよく聞くことに答える短い動画
動画で採用のトップページ。見る人が選ぶ採用動画の説明と、1日のスケジュール・チームの雰囲気・キャリアの話から選べるデモの画面
図 5: 動画で採用のトップページ。見る人が知りたい話を選んで進む採用動画を作れる

動画で採用では、撮った動画をシナリオのシーンとしてつなぎ、候補者が「仕事の中身」「チームの雰囲気」などの選択肢から知りたい話を選んで見られる採用動画を作れます。採用ページに埋め込め、どこで見るのをやめたか・どの選択肢が選ばれたかが分かるので、候補者が面接の前に何を知りたがっているかを確かめる材料にもなります。AI面接の質問を作るときも、よく選ばれる問いを参考にできます。

AI面接は、うまく使えば面接官の時間を、会社を知ってもらう活動に回せる道具です。まずは評価項目とチェックリストを社内で埋めるところから始めてみてください。AI面接の後の辞退を減らす方法は内定辞退を防ぐ時期別の対策、面接以外の採用業務での AI の使い方はAIエージェントで採用業務を減らす方法で紹介しています。